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Cryptopsy - Carrionshine




None So Vile
思い切って言ってしまえば、デスメタルは音楽性に優れているものは皆無だった。
リスナーから高評価のアルバムをいくつか聴いてみたが、どれもつまらないの一言。
デスメタルという範囲内だけで評価されたのだろうか。

しかし、これは自分が聴いたデスメタルの中で唯一良かったと思えるアルバムだ。
少し複雑な曲を超絶ドラミングで繋いでいく展開は圧巻。
このバンドが他と違うのは、その繋ぎ方が格好良いこと。
ドラムが良い仕事をしている場面がほとんどだが、ベースやギターも効果的に使っている。
ボーカルはなんともいえないが、一応盛り上げるところで盛り上げてるので良しとしよう(笑)。
良い曲は、音(楽器)の抜き差しが上手い場合がほとんど。
それに比べ、他のバンドはリフをただ繋げているだけだったり、全部の楽器が鳴りっぱなしのつまらないものばかりだ。
リフの格好良さやドラムの凄さだけで評価してくれるのは初心者だけ。

このアルバムはどの曲も練って作られたのだろう。
残念ながらこれ以外のアルバムは微妙に感じたが、クリプトプシーは悪くない曲を作ってる。


5曲目の終わり方にしびれた(蛇足)。

 

Unspoken King
テクニカル・デスメタルバンド、クリプトプシーの6thアルバム。
ヴォーカルのロード・ワームが脱退し、新ヴォーカルのマット・マギャキーが加入。
マット・マギャキーはデスヴォイスから激しいスクリーム、クリーンヴォイス、絶叫に渡るまで、多彩に声を使い分けています。
存在感の強いマット・マギャキーの加入、4.5.6.7.9.10のスローパートで使われている「クリーンヴォイス」の導入による変化、それに楽曲自体の変化を加えたアルバム。

凄腕ドラマー、フロウ・モーニエの凄まじいドラミングとマット・マギャキーのヴォーカルを中心に、変則ギターリフ、ギターソロ(2.5.7.8.9に入ってます)、ベース、キーボード(3.4.9で少し使用)の音を合わせた、ファストパートあり、スローパートありの緩急の効いた複雑な楽曲の数々は、個人的な感想になってしまいますが素晴らしいと思いました。

 

And Then You'll Beg
賛否両論あるアルバムですが私には最高傑作です。クリプトプシーにブルータルで破壊的な楽曲を第一に求めてる人は難解すぎで楽しめないでしょう。逆に私のようにクリプトプシーに他では聞けないような変態デスサウンドを求めてる人には名盤。もちろん今作もフロの怒濤のドラミングは炸裂している。よく「クリプトプシーより速いバンドなんていっぱいある」なんて批判を耳にするが全くの的はずれな意見。クリプトプシーにとってドラムの速さなんてのはあくまでおかずでしかない。それを今作で証明したと思う。デスメタルを深化させドリームシアターにも通ずる孤高なサウンドを確立した傑作だと思います。

 

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