余興集4【マゾもぁ〜セル・ゴド #3】
カンゾー先生 [DVD] |
この作品自体ももちろんすばらしいが、なんと言っても麻生久美子ちゃんの裸が売りである。
その若い乳房と、もう少しでヘアーが見えそうな裸の下半身。それが作品を締まったものにしている。奥菜恵レベルではこうはいかない。 |
白痴 [DVD] |
とてもいい映画だと思いました。 雰囲気や色使いが綺麗だし、話がなんとも表現しがたい・・・ 「作品」として本当に感動しました。 ところどころのCGが現在の技術があったら・・・と見て思ってしまう2005年現在ですが(汗) 難しい言葉を聞き流してしまったので、是非原作も読んで深く知りたくなりました。 |
桜の森の満開の下 [DVD] |
旅人を襲った山賊は女を手に入れるが、その美しさに魅せられ女を満足させるため無理して都会に住んだり、人を殺して切り落とした首をあたえたりすようになる。最初は力と暴力で自分の物にするつもりだったのに、女のペースにはめられ抜け出せなくなり、哀れな最後を迎える事となる。これは時代劇とは全く違う、独特な感性の世界で岩下志麻演じる女が本当に人間なのか、いつの時代でドコの話なのか全然分からないし(知っても意味無いし元々設定もないだろう)あまりに現実味が無く誰かの妄想を覗いているような不思議な気分です。”桜の下には死体が埋まってる”とか”人を狂わせる”とかダークなイメージもある桜を使って、狂気の世界を表現するラストあたりになるともうすっかり訳分かんなくなってて、でもそれでいい、何かハッキリした答えなんかなくてもいいや、って気になります。 |
堕落論,白痴 (まんがで読破) |
大学生の時に「堕落論」を読みましたが、あの頃は「堕落せよ」という
フレーズだけがただただ印象的で、その後12年、坂口安吾って 「人間ダラダラ生きましょう」と言ってる人だ、だらしない人だと 思っていました。 が、こうやって改めて読んでみると(マンガだけど)、坂口安吾は けしてだらしない人ではないということが分かります。戦前・戦中を 通して、人間はどう生きるべきかを考え続けた人なのですね、きっと。 白痴で描かれる人間のリアルさもおもしろいです。 相当に人間を見ている人なのでしょう。 12年前に私が坂口安吾に理解できず、共感もできず、深入りも しなかったのは、彼の書く文章がかなり主観的・観念的・抽象的 だったからだと思うのです。1946年に発表された原作に対して 時代背景も分からなかったし。けれどもこのマンガでは、 坂口安吾の言いたいことが戦争を全然知らない私たちにも 具体的にイメージできるものになっています。 彼は、政治的な体制がどうであれ、自分の好きなこと、自分の 欲しいことを明確にして生きていくことの大切さを説いている ように思いました。その反面で欲するままに生きることの害悪 も警告しているようです。 だったら、どう生きたらいいのだろう、と思いますが、それが たぶん人間の核であり、本質かなと思います。 もう一回原作を読んでみたら、本質にたどり着けるかもしれません。 |
堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (岩波文庫) |
ありそうでなかった安吾エッセイの代表作集。
「堕落論」「続堕落論」「日本文化私観」と 「FARCEに就て」「文学のふるさと」「青春論」、 「教祖の文学」「不良少年とキリスト」、 傑作中の傑作といえる上記の8篇、たった8篇だけ挙げてみても、調べてみると意外にも、これらの作品を1冊に網羅した文庫は今までなかった。 ほかにも最新版全集未収録の「武者ぶるい論」「インチキ文学ボクメツ雑談」など盛り沢山の内容。 |
桜の森の満開の下・白痴 他十二篇 (岩波文庫) |
安吾の純文学および幻想文学の代表作を網羅した短篇集。
前月発売の「堕落論・日本文化私観」、翌月の「風と光と二十の私と・いずこへ」とあわせて、岩波文庫3冊で安吾選集のコンパクトな決定版ができた感じだ。 分量も過不足ないし、これまでに出たどの作品集よりも純度が高い。 最新版筑摩全集に準拠した初めての文庫本なので、「白痴」や「戦争と一人の女」は無削除版であり、「風博士」は冒頭の1文から他社の文庫と違う。 あとはこれに、推理小説&ファルス、歴史小説、紀行&ルポなどで1冊ずつ作ってもらえれば、短篇選集としては完璧だろう。 この巻の収録作は以下のとおり。 風博士 傲慢な眼 姦淫に寄す 不可解な失恋に就て 南風譜 白痴 女体 恋をしに行く 戦争と一人の女〔無削除版〕 続戦争と一人の女 桜の森の満開の下 青鬼の褌を洗う女 アンゴウ 夜長姫と耳男 |