「危険な関係」オリジナル・サウンドトラック |
1959年アート・ブレイキーがシネ・ジャズに取り組んだサウンド・トラック盤。当時人気絶頂のジェラール・フィリップ演じるデカダンス的雰囲気を持ったヌーベル・バーグ映画「危険な関係」(1960)の中で、何度も耳にしたメロディーだ。フランス映画がこれほどモダン・ジャズと相性がいいとは誰もが思わなかったであろう。これに先立つ、マイルス・デイビスの「死刑台のエレベーター」でも、パリのしゃれた粋な雰囲気の中で、モダン・ジャズがゾクっとするほど似合っていた。映像の中では、確かブレイキーやリー・モーガンは登場せずアテレコ的にケニー・ドーハムらが登場し、演奏の映像と音楽が扱われやや興ざめだったが、レイジーな雰囲気の標題曲をはじめ、モダン・ジャズの粋を感じさせるスリリングな演奏である。危険な関係のブルース、危険な関係のサンバ、プレリュード・イン・ブルーなど哀愁を帯びた楽想は映画ファン層にモダン・ジャズを浸透させる貢献を大いに果たしたものと思われる。御大ブレイキー、さらにモーガンやティモンズのいつもながらのソウルフルなプレイは見事だが、ここでは当時弱冠22歳のバルネ・ヴィランのテナー・サックスも健闘していて、傑作の誕生に一役買っている。ヴィランは「死刑台のエレベーター」でもマイルスと競演し、当時のパリの若手のエースだった。スタン・ゲッツ的なメロディアスなフレーズで粋に吹きまくる彼の存在は、シネ・ジャズのもう一つの華でもあったといえよう。 |
幻/おかえりなさい。(初回)(DVD付) |
両曲ともドラマの主題歌とあって、かなりいい感じで引き込まれます。
『おかえりなさい』の方は優しさの中にせつなさが含まれていて、『幻』の方は幻想的な雰囲気の中に悲しさが含まれている感じでしょうか。 しばじゅんさんの女性らしさが感じられる一枚だと思います。 |
ザ・コンサルティングファーム―企業との危険な関係 |
アメリカの本特有で非常に長い。これは、たくさんの事例を盛り込んだがためである。この本は、コンサルティング業界を批判したものではなく、現実的な企業との関係について書いている。コンサルティングがうまくいくとき、いかない時、コンサルティング会社の経営状況、採用方針など。コンサルティングという業種が少しでもわかっていれば、退屈な部分もあるが、そこそこ楽しく読めるだろう。 |
母親が知らない娘の本音がわかる本―小中学生の危険なサインの見抜き方・向きあい方 |
一般的に、反抗期や思春期というと息子の方が大変そうに考えていましたが、実際、母と似ている娘は楽ですが、母と正反対の性格の娘には、みな苦労していると思います。女の子の友人関係の面倒なことや、実際の臨床例?に、もっと早く読んでいたかったと思い、小学生の娘を持つお母さんには貸しています。 |
脳の栄養失調―脳とダイエットの危険な関係 (ブルーバックス (B-1503)) |
甘いものを食べたり肉をたらふく食べたりするときになんとなく感じる罪悪感のようなもの、
(体に悪いことしているなぁ、というような感じ) を、 この本を読んで少し和らげることができた。 脳の健康のためには、甘いものや肉は大切なのだ。 本書で述べられている、 糖分をとらないと糖尿病になる、 肉を食べないとウツになる、 というようなことは、一概には言えないことだろうとは思うが、 その可能性やメカニズムについては知っているべきだと思う。 でも、 心臓や血管には優しいはずの食事が、脳にはダメージになるかもしれない、 なんて書かれると、 じゃあなにをどれだけ食べたらいいのだろう、 と思ったりもするのだが、 結局、 好き嫌いなく何でも食べましょう、と言うことなんだろうと思う。 偏った食事や無理なダイエットはやっぱりよくないんだな。 |