野菊の墓 [DVD] |
木下恵介版(「野菊の如き君なりき」)が名作の誉れが高いが、この沢井信一郎版も素晴らしい出来です。前者が技巧的作品ならば、後者は直球勝負。沢井信一郎の瑞々しい演出力が光ります。アイドル松田聖子を知っている人、知らない人ともにおすすめです。彼女出演映画(「アルマゲドン」を含む)の最良の作品であることを保証します。 |
野菊の如き君なりき [VHS] |
伊藤左千夫「野菊の墓」は、何度も映画化されているが、なんと言っても一番秀逸なのは、モノクロのこの版である。 ヒロイン民子役の少女の可憐さ。 周りの人の思惑に、無残につぶされた幼い恋。 中でも泣けるのが、今は老人となった正夫が、「死ぬ前に一度」と舟で故郷におもむく、という設定である。 この人は、敗戦もくぐりぬけ、何とか今は人並み以上の暮らしをしているだろうに、そんなになっても、忘れられない、何十年も前の悲しい恋なのだ。 |
野菊の如き君なりき [DVD] |
木下恵介監督の個性が一番上手に発揮できた作品ではないでしょうか?
原作は伊藤左千夫の小説「野菊の墓」です。 老いた主人公の笠智衆が若き日の恋を回想すると、昔の写真のようにぼんやりと丸く画面が縁取られます。 それはまるで水墨画のような美しい世界。 白黒映画は世界にあまたありますが、その中でも5本の指に入るほどの美しさではないでしょうか? 若き日の恋人を演ずる田中晋二、有田紀子のカップルが初々しく、思わず知らず涙してしまいます。 水郷でのふたりの別れのシーン。 そぼ降る霧雨の中、民子のさす番傘の色さえぼんやりと霞む。 みずもに枝垂れる柳の枝。その中を正夫を乗せた小船がたゆたい、やがて画面の奥へと消えていく。 民子の祝言の場面。 正夫と無理やり分かれさせられ、意に沿わぬ相手のもとへと嫁ぐ民子。 人力車に乗った民子がふっと顔を上げます。 まるで正夫との永別の別れを告げるかのように。 そして人力車の行列は村はずれの小道を進みます。 朧月夜の中、幻のように映し出される人力車の列。車夫の掲げる提灯だけがぼんやりと灯り、まるで狐の嫁入りを見ているかのような美しさです。 そして、最後は号泣です。 切ない思いのりんどうの花があまりにも悲しいです。 |
野菊の墓 (新潮文庫) |
幼馴染のような関係で、 年を経るとともに、お互いを好きであることに気付いた少年と少女が、 心ならずも周囲の大人たちの介入によって隔てられ、 目に見える形としては結ばれない結末を迎えてしまう物語。 昔の作品であるので、当然のことながら文章の質は、 好きとはどういうことか、人が死ぬとはどういうことか、 |
野菊の墓 (SDP Bunko) (SDP Bunko) |
表紙と巻頭の8ページがユイカさんのミニ写真集となっています。
368円と廉価ですので、表紙を入れて6ショットの写真目当てに買うのも悪くないと思います。 表情は笑顔もありますが、全体的には物憂げで、今にも泣きそうな最後のショットが印象的 です。 服装・髪型等は表紙の写真と同じです。表紙の雰囲気が気に入ったら「買い」でしょう。 もう少しバラエティに富んでいるとさらに良いですが、おすすめです。 小説本編も適度な字の大きさで読みやすいです。 |
絵で読むあらすじ日本の名著―1話5分で名作が読める! |
先ほど読み終えました!
ゆるいイラストと、読みやすくておもしろい文章が、やみつき!! 今までの他のあらすじ本とは全く違う。 文章自体におもしろみを感じるし、絵が笑える。 それなのに、しっかりと感動したり、考えさせられたりする。確かに名著。 あらすじを知っておきたいから読むという本ではなく、 おもしろいから読む本。 本当におもしろい!! 世界版も出てるので、これから注文します! |