交響詩篇エウレカセブン ORIGINAL SOUNDTRACK 2 |
音楽は感動とともにあるべき物。というのが私の持論でもあるのですが、このサントラは十分にその期待に応えてくれるものでした。
物語の本編は、ロボットアニメとしては(そして日曜朝という時間帯にしては)非常に重く厚い、人間くさいドラマでしたが、 そのドラマに負けない十分な魅力を、このサントラは秘めています。 ハイライトは1枚目の16曲目「最期の希望」 重厚でドラマチックなこの曲は、人生のさまざまな重圧や不安・不幸に直面しながらも力強い意思でそれを切り開いて希望に向かっていく人間の 奥深さ力強さを感じることが出来ると思います。 次の17曲目のの「疾走する魂」も非常に良い曲です。 柔らかなストリングスのメロディーラインがそれでいて力強い。 この2曲以外にも、透明な感じの「ダイアン」、平和を願うことの大切さを教えてくれるような「星に願いを」印象的な「虹」など名曲が満載です。 エウレカを見ていた人にも見なかった人にもぜひお勧めです。 |
交響詩篇エウレカセブン COMPLETE BEST(DVD付) |
全体を通してですが、ストーリーとOP、EDがイイ感じでリンクしている感じがしました。
映像の良し悪しはよく分かりませんが、それぞれの曲が起承転結を表現しているように感じました。 どの曲もこの作品には必要に思えます。 特に「太陽の真ん中へ」は作品後半の主人公の感情に合っている感じさえしました。 個人的にですが、26話後半の再会シーンにこの曲が使われていたらもっとあのシーンは感動的だったかもしれません。 第三期OPは他の曲とはタイプが違うのでこだわりのある人には不満があるのかもしれませんが少し残念に感じます。 好き嫌いは誰にでもあるので仕方ありませんが、視野をもっと大きく持てば違う感じ方もできるのではないかと思います。 どの曲も感動するくらい映像に合っていてステキです。 |
ジャージの二人 [DVD] |
ゆる〜い映画なんだろうな、と想像していましたが、予想通りオフビートな空気感の「ゆる〜い感じ」でした。文字通り、力を抜くことが出来る脱力系映画の秀作ですね。
でも、映画の構成自体はスタイリッシュ(なのかな?)で、1年前の山荘と1年後の山荘、前後編のかたちでスケッチされます。父と息子の事情の変化を映し出すが、1年後はジャージの二人が、息子の妻(水野美紀)や父の娘が入りわかり、三人になって、やがて息子一人になるという感じです。 主人公の二人の親子は、なにか飄々としているように見えますが、実はそれぞれに悩み事を抱えています。父親は仕事のことや娘のこと、息子は妻の浮気。それぞれ悩みは深いように見えますが、その別荘ではホントに淡々と何もなく時間が過ぎていきます。(笑) でも、大きな出来事は起こりませんが、「クスッ」という笑いが随所にあり、細かい出来事 が次々と起こるので眠くはないですよ。 タイトルにあるように、その別荘では親子二人は小学校や中学校で着ていたようなジャージ姿で過ごしています。ジャージ姿というのは、だらしない格好の代名詞のようにも思えます。けれど、考えてみるとそれはとても自由で開けっぴろげな格好なのかもしれません。 「アフタースクール」「クライマーズ・ハイ」そして「篤姫」と、最近活躍している堺雅人が、ここでもいい味だしていました。「なんか、その」と曖昧モコとした口ぶりで、「チョコみたいなものが食べたい」とか、ひょうひょうと演じている鮎川誠の脱世俗ぶりが良かった。 ラストで明かされるジャージの校章名“かのうしょう”の謎も「クスッ」と笑えた。 |
春狩デーヴィーデー (仮) [DVD] |
正直、プライベート映像満載とまではいかないと思います。 HALCALI PRIDE 10番勝負は一つ一つが短かめで、 内容も結構シュール系の笑いなので、好き嫌いはあると思います。 いや、もしかしたら、ハルカリと同世代の女の子は純粋に笑えるのかもしれません。 きっと私が何かを失ってしまっているのでしょう・・・。 ちなみに寿司屋のうんちく親父との対決はかなり白熱していて、 PV集についてですが、これはやはり素晴らしいです。 この若々しさをDVDという半永久的に残るメディアに閉じ込めたことに、この作品の真価があります。 |
谷川俊太郎質問箱 |
ぱっと見つまんない質問や回答がいっぱいある。
でも、一見つまんないと思った質問が谷川さんの答えによって、とっても大切な自分の問いになったりする。(自分の問いになるわけだから谷川さんのことばを答えとして受けとらなかったってことだが。) また、はじめ詩人のくせにこんな陳腐な?って思っていたら、あとから効いてきて、陳腐なことをポジティブに語っているのが陳腐じゃない!って思えてきたりする。 たぶんしばらくは持ち歩くことになりそうな1冊。ひょっとしてずっと持ち歩いているかも。 |