![]() 楼蘭 |
45周年記念の第2弾。楼蘭。中国シルクロードの要衝、楼蘭を喩えにした、熱き激しい恋の気持ちを歌う曲。とてもせつなさがこみ上げてくるような歌詞ですが、幸子さんのこの歌への感情表現がとても上手だと思いました。女子十二楽坊とのコラボで、中国楽器の音色がとても美しく、中国を思わせる感じがすごいです。歌のタイトルに、ぴったりした美しい、壮大な曲でした。「悲しみの帳」もよかったですが、この曲では、幸子さんの歌い方が非常に情感深い事と、中国や楼蘭の魅力や、楼蘭への思いや、恋心のせつなさがよくでているので、何度も聞き入ってしまいます。幸子さんは、どんな歌でも感情を上手に歌に込めて、歌いこなせる人だと、感動してます。幸ちゃんの歌は、何度聞いても聞き飽きません。「この地球に生まれて」の歌では、人間の持つ弱さを表現した上で、明日に生きる勇気を与えてくれるような心癒される歌でした。 |
![]() 奇鋼仙女ロウラン - いろは詩 |
ロウランのアニメ自体はあまり知られてない気がしますが、オープニングとエンディングの音楽は本当に最高です! 中国楽器の胡弓かな~と思うんですが、その音色が本当に素敵です。 「いろは詩」、「覚醒」どちらもロウランの不思議な世界感が出ていると思います。 「いろは詩」は歌詞の頭文字をとっていくと「あかさたな~」となるのです! その歌詞がまたなんとも言えず素敵です☆ |
![]() 奇鋼仙女ロウラン オリジナルサウンドトラックII |
ロウランは、「鬼」を破壊するために戦い続けた。
謎の少女は「鬼」を感じると、奇綱仙女に変身! なんだか、「イクサー1」を思い出します。 ロボットアニメを見ている感覚でした。 サントラ1、サントラ2、マキシシングル「いろは詩」をまとめて聴きたいです。 コミックスも読みたい! |
![]() 楼蘭 (新潮文庫) |
久しぶりに読み返す機会がありました。表題作を含めて12の短編集です。表題作の「楼蘭」という地名は当時の現地の呼び名「クロライナ」に漢字を当てたものですが、あのように美しい漢字が当てられていなかったら、ここまで日本人のロマンを呼び起こさなかっただろうなとも思います。
表題作はヘディンの「さまよえる湖」に想を得た、砂の中に埋もれたかつてのオアシス都市の物語。穏やかな筆致で、さらさらとした砂の中から現れ、消えていった都市の運命が描かれます。 個人的ベスト3は、「狼災記」「褒・(ほうじ:漢字が出ませんでした)の笑い」「補陀落渡海記」です。「狼災記」は中島敦の「山月記」に比されることも多い人間の変化ものですが、山月記よりももっと冷たくて厳しい結末が待っています。「〜笑い」は、笑わない寵姫が夷敵来襲ののろしを見たときにふっと見せた笑顔が忘れられず…という傾国の美女ものです。のろしの火と美姫の笑顔の取り合わせが美しく印象的な作品です。「補陀落渡海記」は和もの。主人公は、代々の住職が生きながらにして海の向こうの西方浄土を目指さねばならない寺で住職となってしまったがために…という主人公の迷いと周囲の期待(煽り)の息苦しさがすさまじいです。 いずれの作品も読後に「あぁ…」と思いますが、重苦しい余韻が後をひくということはありません。主人公らのたどる運命は、むしろ少し輝いて見えたりします。これは希代のストーリーテラーと評された著者の筆のなせるわざですね。描かれた世界を感じるのが心地よく、何回も読み返したい短編集です。 |
![]() 楼蘭王国―ロプ・ノール湖畔の四千年 (中公新書) |
西域・シルクロード・さまよえる湖(ロプ・ノール)・楼蘭。これらの言葉は、私達の心に深く刷り込まれています。ヘディンやスタインの探検記は、年若い書斎探検家の夢の源泉でした。また近年、砂中で見出されるミイラ「楼蘭の美女」のテレビ映像は、大人になった今でも茶の間で懐かしい夢を見続けさせてくれます。
しかしロマンある地理学的な探検時代は過ぎ、今は考古学的な歴史研究の時代。その研究材料は、次々に見出されるミイラと木簡。その木簡は漢字だけではなく、古いインドの言葉であるガンダーラ語でも書かれています。著者は専門はインド哲学ですが、このカローシュテイー文字で書かれているガンダーラ文書を解読できるので、楼蘭史の研究を10年程しているのだそうです。 先行の研究の紹介が丁寧にされています。楼蘭周辺の発掘史が判りやすく書かれています。発掘された遺跡の都市名特定、ロプ・ノールの位置など、ヘディンとスタインの論争になった問題点が、良く調べられており、はっきりします。また中国の史書と発掘木簡を使って、資料に出てくる限りの楼蘭の歴史が、簡潔にまとめられています。 現代の研究成果として、ミイラの木棺や副葬品などによる正確な年代測定。ミイラの人種の特定問題。発掘された櫛形木簡や羊皮紙に書かれている下行文書から推測できる楼蘭王国の実像が、興味深く紹介されています。 楼蘭の王都が何処にあったのか?最後に著者の若々しい追求心が感じられる問題が取り上げられています。著者の探索の思考過程を追っているうちに、我々も少年に帰り、西域の砂漠世界に引きずり込まれるようです。 |