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John Wetton (U.K., King Crimson) interview 1979




In the Court of the Crimson King
60年代の終焉間近に発表された、キング・クリムゾン第一作。
苛烈な精神状態を表現した、「21世紀の精神異常者」〈今は、スキッツォイド・マンですけど、この呼び方の方がすき〉。
それ以降は、浮遊感ある世界観が全編にわたって味わえる、不思議な作品。

この時代、このバンドを皮切りに沢山のプログレ・バンドが出てきた・・・。
ハッキリ言うと、マイナー系統のプログレバンドには、僕はうんざりに近い感情を抱いている部分もあった。
そういったバンドには、テーマが大げさで、雰囲気だけのエセ的なものがかなりあったからだ・・・。

そういった経験を通して、安易にアンダーグラウンド思想に入ってしまうのは、危険だと察知した。
勿論、いいバンドもあるのだが、この作品の様な普遍性がないのだ。〈これは、結果論なのだろうか・・・?〉
この作品には、これだけマニアックな事をしても、間違いなく普遍性がある。

今じゃ、クリムゾンは全部買ってしまった。
当時、精神的に不安定だった十代の頃の僕にとって、このバンドは、精神安定剤だった。


 

クリムゾン・キングの宮殿
もし無人島にCDを1枚だけ持っていけるなら、間違いなくこれを選びます。

初めて聴いたのは1971年でしたが、実はその前にマクドナルド&ジャイルスやEL&Pを聴いていました。 「クリムゾン・キングの宮殿」のメンバーだったイアン・マクドナルドやマイケル・ジャイルス、そしてグレッグ・レイクが後から録音したLPの方が、日本では先に発売されていたからです。 こんなスゴイLPを2年近く眠らせてしまった理由は何なのか、ぜひ訊いてみたいものです。

初めて聴いたときに鳥肌が立ったのは、"21st Century Schizoid Man"のエンディング、そして一瞬の静寂の後に始まる"I Talk to the Wind"でした。 さらに"Epitaph"の"But I fear tomorrow I'll be crying, yes I fear tomorrow I'll be crying..."では涙が出そうになりました。 その感動は40年近く経ち、恐らく何千回も聴いた今でも、何も変わらないような気がします。

それからクリムゾンのLPが出るという話を聞く度に楽しみにしていたのですが、1974年に「レッド」「U.S.A.」を残して解散してしまったときには完全に虚脱感に襲われました。 1969-1974のキング・クリムゾンのライブはとうとう観る機会がありませんでしたが、確か1982年に、再結成されたキング・クリムゾンを米国で観ることができました。 ただ、もう1969-1974のような感動はありませんでした。 むしろ1978年に観たU.K.(ジョブソン/ウェットン/ホールズワース/ブリュッフォード)のライブの方が夢中になれたように思います。 ウェットン/ブリュッフォードは1974のキング・クリムゾンのメンバーだったからです。

何だか昔話になってしまいました。 その後いろいろな音楽を聴いています(例えば去年はミュージカル"Spring Awakening"に感動しました)が、こちらの感受性が鈍ってしまったこともあって、この「宮殿」を超えるようなものには出会っていないような気がします。

LPのジャケットはジャコ・パストリアスのポートレートの横にいまも飾られています。

 

Level Five
KC6期による2001年のアメリカツアーを収録したライブアルバムです。
MetalNouveauなるヴィジョンを掲げてスタートした6期KCですが、サウンドは3期KCのサウンドを基軸にしつつ、現代音楽・民族音楽(とりわけ中近東)の要素を取り入れた刺激的かつテンションの高いものになっており、聴き応えがあります。

近年のKCの慣例に従い、本格始動の前の腕試しライブになっており、今後の6期KCがどのようなサウンド及びライブの進化をとげていくのか、あるいは巷間噂されているようにトニーレヴィンが復活し、7期KCに移行するのか、何れにせよ、今後の動向が期待できるライブアルバムです。


 

Noise - Live at Frejus 1982 [VHS] [Import]
~この映像はこのコンサートのメイン・アクトのロキシーミュージックがビデオ取りする際そのテスト的に前座のクリムゾンの映像もとったというのが真相のようです。だから画像、音質ともにあまりよくありません。でも個人的にはオープニングのWaiting man でパーカッション→スティック→ギターとシーケンシャルフレーズが重なっていく部分や他では映像でみれないThe~~ sheltering sky などスリリングですばらしいです。discipline 期の再評価がなされた今、ロバート・フリップ卿のタキシード姿とともに楽しめる作品だと思います。~

 

Neal & Jack & Me: Live 1982-1984 [DVD] [Import]
ライブインジャパンはVHSを友人宅で食い入るように何度も見てました。
いつかは自分のものに、、、と思いつつ廃盤になって何年も。ようやくDVDで、しかもフランスでのライブもセットでというお買い得パッケージなので文句なしに飛びつきました。

不当に評価されていると私は思う80年クリムゾンを再認識する、やはりクリムゾンはライブバンドだということを痛感し、そのパワーを感じられる良作(音質、画質ともに向上している)と思います。

惜しいのはなぜ「ディシプリン」をカットしているのか、ということ。80年クリムゾンの代表作の筈なのに。妙にタムが低いドラムセットで黙々とリズムを刻むブラッフォードの演奏が記憶に残ってましたが、もう一度見たかった。
浅草ツアーの様子なんかいらないからディシプリンをいれてほしかった。

 

アイズ・ワイド・オープン [DVD]
1枚目の東京公演でのエイドリアン・ブリューの広大な額と爺シャツには賛否はどうあれ誰も驚くであろう。まあ、それは置いておくとして、彼はロンドン公演ではアンコールにクラシックギターを持ち出しソロで「Three Of A Perfect Pair」を演奏するという驚くことをしてくれた。流石にこれは衝撃だ。
パットのドラミングも彼の体型を見ながらだと、重厚感が増しますね。トレイ・ガンはやはり目立つことはないが、サウンドの土台を形成する上できっちりと仕事をこなしている。フリップは相変わらず座って演奏。
中心人物は勿論フリップなのだが、映像で見ると今のKCにとってブリューの存在は大きいと思う。このバンド(否、音楽共同体でしたね)に対する愛着心はフリップに負けていない様に見える。そんなエイドリアン・ブリューが私は好きです。
私もFrakcturedは収録してもらいたかったですね。他にこのDVDタイトルのアイズ・ワイド・オープンが収録されていないといった意味不明な構成等問題ありですが、ディシプリン以降のKCを受け入れている方は購入した方がいいです。

 

デジャ・ヴルーム [DVD]
ダブルトリオ期のクリムゾンの姿を的確に捉えた秀逸な作品の再発盤です。DVDメディアとしての完成度は高く、DVDが普及する前にリリースされた作品であるにも拘わらず、古さが全くありません。マルチアングル、ちょっとしたゲーム感覚で歌、リズム隊、ソロを各年代からチョイスして演奏出来る21世紀のスキッゾイドマン...完成度は非常に高いです。前回発売されたDVDからの変更点は、まず前回はCDケースサイズがDVDケースサイズになりました。それと両面1層でしたが、片面2層になり、DVDを裏返す必要がなくなりました。これが大きな変更点。ただ、片面2層にしたので、時間短縮の為か曲が孤立していて繋がったライブ感覚ではなくなりました。それと、『VROOOM』が『VROOOM VROOOM』、『VROOOM VROOOM』が『VROOOM』と誤表記されています。見所はビルとパットのグルーブの違いですね(笑)。この作品で、クリムゾンで観れるビルブラッフォードは最後です。もう少し評価されてもいい作品だと思います。

 

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