瀬戸内海の潮騒 (1) The Sound of Seto Inland Sea, Japan
Here we are! |
ファーストシングルの発売から約3年。 製品版CDとしては通算3枚目となる今作は、現在のメンバー構成になてからは初のCD。 これまでの作品と比べて歌唱力は格段に向上していて、何と言ってもジャケット写真がかわいくなっているのが良い(笑) 曲のバリエーションは、パワーポップ調・ウェストコースト調・ユーロビート調・テクノ調、ついでにガールポップなどバリエーション豊かで飽きを感じさせない。 制作側のクォリティーの向上も感じられ、メジャーデビュー向かって大きく前進したのは間違い無い期待の新作である。 |
ととあわせ 瀬戸内 |
遊び方は、2つです。かるたと、神経衰弱です。難を言えば、かるたの読みの方がローマ字なのです。だから、小さい子だと遊ぶときに大人が必要です。両方の遊びで、子供だけで遊べないので、星4にしました。後は、問題なしです。結構、変わったカルタなので、子供は喜んでやってます。 |
ぼくの瀬戸内海案内 (岩波ジュニア新書) |
大林作品ファンなら必読書です。氏の映画をより楽しめるはずですし、この本自体、面白いはずです。それと、氏の語る文明論は、不思議と内田樹氏の所論と一脈通じています。平易な言葉で体験を通して語られている分、わかりやすいです。
漱石・賢治・諭吉・宣長・樹。私の私淑する人はみな「先生」ですが、「宣彦」も基本的に「先生」のようです。氏のような大人になりたいと思いました。 |
瀬戸内の海賊――村上武吉の戦い |
16世紀、日本を訪れたフロイスの書にこんな一節がある。
「日本中で最大の海賊として競い合ってきたのは二人だけで、その一人は能島殿であり、他の一人は来島殿である」 これは現在しまなみ海道の走る芸予諸島、能島に拠を構えた能島村上氏と、来島に君臨した来島氏である。 これに因島村上氏を合わせた勢力を「三島村上氏」と呼ぶ。 本書ではその村上氏、特に中心である能島村上氏の最盛期から衰退までの経緯を主に取り上げ、海賊の姿を追う。 時代は厳島の戦いから織豊時代、そして関ヶ原まで、戦国最も燃え上がった頃。 古文書の批判検討を主として、村上水軍の航跡を丹念に追ってゆく。 2005年の作という事で、軍記物に描かれるような劇的な水軍の姿ではなく、 努めて冷静にその姿を炙り出そうという姿勢が見える。 瀬戸内最大の島嶼群を抑え、通行する船から警固料や帆別銭(通行料)を徴収するなど、海の利権を握って来た三島村上氏。 しかしやがて訪れる分裂、そして海賊禁止令による没落。 天下統一、その時代のうねりの中で自由の海は秩序の海へと代わり、海賊の跋扈する場所はもうなかった。 それは中世的権力の終焉を意味する。全国規模での交通の始まりであり、近世の本格的な幕開けだった。 しまなみ海道を走って見る前に、この一冊を読んで見るのはいかが。 瀬戸の急潮に、時代のうねりが重なって見えるかも知れませんよ。 |