チェ・ゲバラ入門 1/3
映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」オリジナル・サウンドトラック |
映画のサントラは、実際に映画を観てる時に聞くのとは違うことがあるので当たり外れがあるんだけど、目をつぶると観たままの映画の光景が浮かんでくる。 イメージからくる南米の明るいラテンミュージックというより、あくまでも映画の為につくられた曲として、民族音楽を上手く使いながら構成されていると思います。 私は、もうサンタオラージャという人のギター演奏にメロメロです。 夜広大な南米の大地に想いをはせながら聞きたい一枚です。 |
モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版 [DVD] |
「母さん、国境を越えるときに思うのは、去る国への郷愁と
新しく出会う国への希望です」 「ラテンアメリカは無意味な国籍により分断されていますが・・」 前者は旅の途中の母への手紙、後者は旅の終わりに近いころのスピーチです。 国境を越える時の気持ちはバックパッカーとして痛いほど 胸にささります。そしてスピーチは、まさにエルネストの原点であり エルネストのすべてです。 ブエノスアイレスのオンセ駅、船旅での一コマ、旅の途中の病気、 BA大好きな私としては垂涎モノののシーンばかり。 とにかく爽快で若さあふれる映画です。 自分が旅を楽しむだけでなく、私もエルネストを助けた多くの人々のように 暖かい思いやりを持って見知らぬ人に接することができるように なりたいと心から思いました。 これを見てまたチェゲバラをいっそう好きになること間違いなし!! そして近い将来絶対南米縦断することを決意しました!! |
モーターサイクル・ダイアリーズ コレクターズ・エディション [DVD] |
製作総指揮がロバート・レッド・フォード、大味な作品が多い印象のハリウッドですが、こういう作品も撮れるんだと(英米合作ですが)その裾野の広さに脱帽です。
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モーターサイクル・ダイアリーズ (角川文庫) |
後に偉大な革命家になる、エルネスト・チェゲバラが
まだ医学生だったろころの自分探しの旅日記。 修飾華美気味な若さ溢れる文章が微笑ましい。 冒頭に寄せられた、ゲバラの娘、アレイダ・ゲバラ・マルチ嬢が 若かりし頃、我々読者と同じように読んだ記憶を 書いてくれていて、 父と知らずに若いチェ・ゲバラに共感している様が切ない。 それでも、アレイダ嬢が言うように、 まだ革命も、自分自身が生きている世界も、 何も知らず、何かを探して旅を続ける若者に 誰もが勇気付けられ、微笑まざるを得ない。 繊細で自信家で、 でも一生懸命生きている。 どこにでもいる23歳の若者の姿。 革命へ少しずつ目覚めていく様が日記ならではの臨場感で味わえる。 当時の南米地図を辿りながら堪能したい。 |