函館五稜郭祭・土方コンテストでの演技
五稜郭 [DVD] |
幕末期に幕府側を描く場合、勝海舟にスポットが当たる事が多いと思います。(同シリーズでも後年製作されています。) しかしこの作品は榎本武揚という、勝海舟とは反対の生き方をした人物がメインで描かれておりとても新鮮に感じました。ただ自分の勉強不足なのですが、当時放送で見た時は榎本武揚って誰?といった感じで、五稜郭すら知らなかったお馬鹿な学生だった事も事実です。何せ函館戦争の存在自体が知識にありませんでしたから。(明治維新は戊辰戦争⇒西南戦争の流れだと思っていました。その間の函館戦争はスッポリ抜けていました。) また蝦夷が新撰組終焉の地であった事や、副長土方の壮烈な最後なども当時初めて知った覚えがあります。そういう意味では、色々と勉強になった作品でもありました。ただし難を言えば、35歳の土方歳三を渡哲也では、イメージは合うのですが年齢的に厳しいのではと思いましたが...。また海戦シーンが多いのですが、どうしても映像で見ると玩具に見えてしまうのは、製作さられた年代を考えると仕方がありませんかね。五稜郭という作品は、自分にとっては様々な意味で印象に残っている作品です。改めてDVDにて見直しても、やはり見応え(特に後篇)があり面白い作品でした。前篇の時は前作田原坂の西郷隆盛と、今作の榎本武揚が同じ役者さん(里見浩太朗)の為に被って見えて難儀しましたが。でも後篇には違和感は消えていましたから、それ程面白い作品なのだと思います。前々作「白虎隊」、前作「田原坂」と併せて見る事をお勧めします。 |
古写真で蘇る 日本の名城I 東国編 (楽学ブックス―文学歴史) |
日本各地の城郭の古写真をもとに東西日本編2冊で構成されています。
写真も興味深いですが、それ以上に各所に見られる筆者の城への 愛を感じます。「城=桜」は軍国主義が桜の散り様と武士の潔さを 絡めて植えたものであって本来の城の姿ではない。や 当時の縄張り 思想からでは天守などあるはずが無いのに建っていたり実際と違うも のが建っているのは歴史認識の誤りで残念だ・・・等々 改めて考えさせられる本です。 |
五稜郭を落した男 |
「死して不朽の見込みあらば、いつでも死ぬべし。生きて大業の見込みあらば、いつまでも生くべし」 吉田松陰のこの言葉が読んでいる間、ずっと頭の片隅にありました。 「用兵の妙、神の如し」とうたわれ、初代の司法大臣、そして日本大学(日本法律学校)学祖である山田市之允(顕義)を主人公としたお話です。 吉田松陰、松下村塾の門下生達の純粋なまでに国を想う気持ちが、やがて時代を動かす力となっていきます。 彼らの国を未来を真剣に想う気持ちに胸が熱くなりました。 |