初音ミクにモテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」K.618(モーツァルト)
はじめてのラテン語 (講談社現代新書) |
ラテン語。西洋人の「学校時代のイヤな科目」としてもよく挙がるので、 西洋人が嫌がるなら日本人にはもっとムリな気がしてしまう言語である。 しかし、文法は、変化がとにかく多いけど、けっこうきっちりしてるので、 面倒なだけで実は思ったより学習しやすかったりする。 そんなラテン語の初級文法を、初学者むけにですます調で、雑学的知識も 交えながら詳しく語ったのが本書である。 ラテン語の参考書は、大型書店にもほんのちょっとしか置いてなくて、 しかも妙にとっつきにくそうだったり高価だったりするのだが、 これは新書、しかも講談社現代新書というメジャーな新書であるので、 簡単に、安く手に入るのがうれしい。 なるべくおもしろく、わかりやすく書こうという意図が感じられるのも 初めての人にはうれしい。 例文も多く、和訳と単語の解説がついている。 車の名前など、日常触れるものに言及するなど、読者の興味をひくように書かれている。 文法説明はかなりくわしく、しっかりした教科書にも書いてないことが 載っていたりするし、用法の説明もていねいなので、中級以上の人にも便利かと思う。 しかし文法の説明がぎっしりで、しかも品詞別に進むので、いきなり名詞の変化が 全種類出てくるなど、けっこうおなかいっぱいな感じで時折イヤになるかもしれない。 また、言語学的な説明や、英文法への言及もあるので、西洋言語の文法の知識が けっこう必要とされる。 副読本のようにして使うと良いかもしれない。ラテン語入門&復習におすすめの書。 |
ラテン語の世界―ローマが残した無限の遺産 (中公新書) |
ラテン語は死語だが、様々な言語の母体として、現在でも生き続けているということを理解した。また近代から現代にかけての英語の造語にも不可欠とされてきたそうだ。その秘密はラテン語の持つ「増殖力」(造語力)と「論理性」にあると著者は強調する。具体的には、英語の接頭辞のpro-, pre-, sub-などはラテン語そのままだし、接尾の-ableや-tionもそれぞれラテン語の-abilisや-tioが少し変化しただけのものである。具体的な例を多数織り交ぜながら、ラテン語の歴史を追う切り口は理解しやすく、半端知識のいろいろな誤解も解け(誤解しがちな話しにも折々触れてある)、新書の一冊としては久しぶりに得した気分だった。 |
ラテン語のしくみ |
ラテン語に興味をもったのは、ハリーポッターがきっかけの私ですが(動機がちょっと不純?)、文法嫌いのため、(属格・・奪格・・?? ううん?)すぐ行き詰まってしまい長続きしません。
あるとき、他の方のレビューを読んで興味をもち、この本を購入してみました。 本当に難しい文法用語なしで、ラテン語の特色についてみっちり書かれており、濃い中身に興味をもちながら、最後まで読み通すことができました。いろいろ勉強になり、出会えて大感激でした。 世の中では、ラテン語で「アウェ・マリア」という発音のはずの歌が、「アヴェ・マリア」という発音で歌われているのを、前から不思議に思っていたのですが、そんな疑問もこの本で一発解消しました。 読み方や音の長短も、逐一ルビや記号がつけてあり、とても親切です。 入門の入門書として、ややこしくなるところは宣言とともにスパッと切り落としているのにも好感をもちました。 できたらこの本に最初に出会いたかったなあ。 付属のCDも聞きやすいです。(rの発音は、ラテン風の舌の振動するrではなく、普通のrです。) ラテン語学習の最初の最初に読むのに、超お勧めだと思います。 |
山本容子 : エンジェルズ・アイ ~天使たちの降りるとき~ |
夏に那須で知人の画家さんの個展があり、友人たちと出かけた。その時にBGMでかかっていたのがこのディスクである。
クリスマスの曲が多いのに、クリスマスに限定しない不思議な大らかさがあった。 ヴォーカルはEPOのチャーミングでユニークな声、ヤドランカの温かな落ち着き、そして古楽スペシャリストでもある波多野睦美さんのナチュラルで透明な声・・と、根底ではつながっている3人の女性ヴォーカリスト。少しずつ趣が違う演奏が聴けるのはとてもぜいたくだ。 学生時代に合唱の授業で歌ったコルシカ島の歌は懐かしかった。 天使好きとしては、タイトルもジャケットも惹かれた♪ |