さすらいの太陽
![]() ベスト&ベスト |
Disc-1はアニメ史上に残る不朽の名曲のオンパレード。30代には感涙ものの選曲だ。少女の夢と憧れ・わんぱく少年・冒険・スポ根・ファンタジー・戦う者の哀愁・・・各ジャンル何でも揃うところに彼女の歌手としての容量の深さを感じずにはいられない。④⑤⑧⑪などはもう何度聴いても素晴らしい。Disc-2ではさらに円熟味を増した歌声が圧巻。哀愁漂うバラードで聴かせるかと思えば愛嬌たっぷりのコメディエンヌぶりを発揮する曲⑫⑭もあり、まさに女王の貫禄、である。渡辺岳夫が後期に残した名曲⑨や、80年代後半の洋楽の匂いプンプンの⑮などもおすすめ。デビューから順を追って構成されているので、2枚通して聴けば彼女の天賦の才能と女王の道への軌跡を堪能できること請け合い、である。 |
![]() テレビアニメ スーパーヒストリー 5「いなかっぺ大将」~「ふしぎなメルモ」 |
吉田よしみ=天童よしみ
「いなかっぺ大将」‾大ちゃん数え唄、いなかっぺ大将 山田康雄 「アンデルセン物語」‾ズッコのうた 山田康雄の歌ってなかなか、CDになっていないんですよ |
![]() さすらいの太陽 DVD-BOX |
同じ日に同じ病院で生まれた2人の女の赤ん坊が、看護婦に取り替えられてしまう。
一方は貧乏な家庭、もう一方は裕福な家庭で、親子共々それを知らずに暮らしていた。 そして年頃になった2人は、皮肉にも同じ「歌手」への道を歩んでいく。 裕福な家庭に育った女性は、プロのレッスンを受けながら舞台の上に。 貧乏な家庭に育った主人公は、「流し」で歌いながら歌手を目指し、なんとか舞台に這い上がってくる。 そして同じ新人歌手オーディションで、二人は激しくぶつかり合う。 主人公になんとか歌手への道が開けるが、その最中に出生の秘密を知ってしまう・・・。 今となっては、かなりベタな展開ですが、またそれが今見ると面白いです。 「巨人の星」の「歌手版」といった感じの作品ですね。 |
![]() さすらいの太陽 DVD-BOX |
昭和40年代のアニメは、現代だと「差別」とされる言葉が多く、今じゃテレビで再放送も難しくなったが、現代アニメからは到底学べない「優しさ」「厳しさ」「尊厳」と言った物をアピールできる作品が多く。本当に見終わった後「素晴らしい」と思える作品が多かった。そこでこの「さすらいの太陽」である。金持ちの娘と、貧しい境遇に育った主人公の娘が共に歌手を目指し、しのぎを削る作品だが、単なるサクセス・ドラマではなく、実は彼女達は生まれた時に金持ちに恨みを持つ、女にすりかえれたと言うサスペンス・ドラマでもある。主人公、峰のぞみ。どんな苦労にも、ライバルの香田美紀のいじめにも、またすりかえた看護婦、野原道子のストーカー行為にも負けず、歌に夢を託しのし上がっていき、そして栄光をつかむ。彼女の姿は、美しく、感動的だった。スポコンとはちがい、音楽根性物という異色の作品でもある。また、当時の色々な歌謡曲が流れ、音楽ファンにとってもたまらない。原作が名脚本家、藤川桂介と言うこともあって、ストーリーも深かった。私個人においては、全てにおいて素晴らしい作品。現代ではこんなに感動できる作品に巡り合うことは出来ない、とさえ思っている。 |