ドリフターズ+コント55号/1968年「冒険冒険また冒険」より 学生運動・ボディペインティング・アングラ芝居
コント55号のなんでそうなるの?総集編1 [VHS] |
私が生まれて初めてお笑いコンビがコントをするというのを見たのは萩本欽一・坂上二郎のコント55号だった。 私が生まれた頃にはコント55号は解散しており、父が撮ったビデオで55号のコントを見た。 それがコント55号で本当によかったと思っている。 どこぞのつまらないお笑いコンビのコントを見て「なんだお笑いってこんなものなのか・・・」と感じてお笑いを嫌いにならなかったのだから。 例えばお寺のコントだとするとそこの寺は貧乏で最後に坂上二郎がボケて萩本欽一が突っ込んで終わり。それ以外は萩本欽一と坂上二郎のアドリブでお客を笑わせていくのだ。 某テレビ番組で10分間アドリブでコントをするというのがあるが、それを見た後55号のコントを見ると、どれだけ55号のコントが面白いかというのが分かる。 硬い言い方なので柔らかく言うと、とぼけた二郎さんに欽ちゃんがイジってイジってイジまくるということだ。 フリートークとは全然違う、コント55号のスタイルで私たちは伝説の笑いを見た。 |
SHOW WA!―ギャグ・ジャンボリー |
企画はいいと思うんです。ただ既発曲が結構多くて、コミックソング・ノヴェルティーソングを集めている人にはいまいちかな、と。ライナーにもありましたが、権利の関係で収録できなかった曲が多々あるそうで、実際こちらが聞きたいのもそういう曲だったりするわけですから、関係者の方々はもっとフレキシブルにやってもらいたいのです。そうでないとこのCD不況を乗り切るにはなかなか難しいのではないでしょうか。 厳しいことを書きましたが、内容はそこそこ楽しめます。特によかったのは「セイ!ヤング」や「ヤングタウン東京」のテーマソングですね。逆に「お笑いオンステージのテーマ」は貴重な音源ですが、のこいのこさんのオリジナルほうがやっぱりいいと思いました(歌詞も当時のおきまりでオリジナルではないのですから)。意地悪ばあさんの主題歌なんて面白いんだけどなぁ。惜しい! |
TBS・フジテレビ・テレビ朝日合同企画 祝!結成40周年記念 コント55号 傑作コント集 永久保存版 [DVD] |
収録されているコントの選別は果たしてこれで良かったのであろうか? 完全収録されていない作品が多々あった。 フジテレビ編の収録時間は120分とジャケットに記載されているが、 実際は105分ぐらい。 |
お笑い百貨事典 9 昭和45年~53年 テレビが育てた芸人 |
人生いろんな出来事がある。まさに世の折り返し地点が今の時ではないでしょうか。でも変わらないものがあります。人・感情・心を持っている事‥特に笑いは人間の心をいやしてくれますし、活力を与えます。こういう時代だからこそ笑いが欲しいのです。嫌な事件の多い報道より笑いの一こまが欲しい時ではないでしょうか。 |
コント55号 結成40周年記念 ムービーBOX [DVD] |
テレビに舞台に大活躍の55号がいよいよスクリーンに進出。大画面を所狭しと大暴れ。まさに、台風並みに吹き荒れた当時のコント55号人気。枠に納まりきれない勢いが、各作品で堪能できます。
また、由利徹、森光子、三木のり平など喜劇界からの先輩陣も多数サポート出演し、欽ちゃん、二郎さんの初々しさも垣間見れて。そんな若さに満ち溢れたスクリーンの欽ちゃんと二郎さんに逢いに、さぁ、みんなでゴー!ゴー!ゴー!! |
コント55号のなんでそうなるの? DVD-BOX |
ベーシックなネタのパターンはそれほど多くないのだが、バリエーションが非常に豊富。
ライブということもあって、お客さんとの微妙なやり取りがおもしろい。今のバラエティやお笑い(というか馬鹿騒ぎか悪ふざけ)の取って付けたような爆笑声に慣らされた耳には本当に新鮮に聞こえる。 アドリブはしないと伝えられているが、どうみてもアドリブとしか思えないシーンも満載。だいたい二郎さんがそのノリにもって行くのだが、萩本さんも抗しきれず、笑いがとまらなくなってしまって、ごまかすのに必死になっているのが観ていて分かるのが最高。 とにかく必見。一家に1セット! これを観たら今テレビでやってるお笑いと称しているものがいかにレベルが低いか分かると思います。 |
「お笑いタレント化」社会 (祥伝社新書110) (祥伝社新書) |
ブームが過熱するお笑い育成の現場やテレビに必要な笑いのセンスとは何かを書いた。本書を読んで、著者はお笑い養成学校を運営した経験も交え、お笑い育成の様子を描いているが、2年後には志願者の大半が消えてしまう、完全実力主義のお笑い道の厳しさに感嘆した。1年で授業は終わるのだが、そこからプロとして一本立ちしていくまで、吉本興業にはながーいステップがある。学校卒業すぐブレイクしたオリエンタルラジオがいかに劇的な出世だったのか、本書を読むと良く分かる。お笑いは生活の糧とする職業じゃなく生き方。誰でもいつでも入れるしやめても構わないと著者は語る。
反面、お笑い文化論はちょっと違和感があった。40歳代以下でお笑い番組をよく見る人なら、芸人がいかにすごいかわかるだろうと思う。そこも暗に分かっていて、「クダラネー」と笑っているんじゃないだろうか。芸人が「すごい努力してるんです」と言ったって、面白くなければ笑えない。本書は芸人が「シロート」と違っていかに「すごい」かと持ち上げるが、どこかで「クダラネー」「低俗」と思えるから、お笑い芸人って面白いんじゃないかと思うんじゃないか、尊敬される「お笑い芸人」って果たして面白いかと個人的には感じる。 |
いくよ、二郎さん はいな、欽ちゃん―小説・コント55号 |
コント55号の全盛期を知る人にとっては、何とも魅力的な本だと思います。天才肌をもって謡われた欽ちゃんこと萩本欽一さんは、想像以上の下積みを経験されていました。小劇場からTVへ雪崩を打って演芸人が進出してゆく中で、TVの方法論によらず、逆に自分たちの笑いでTVそのものの笑いを変えてゆく様が、重苦しい葛藤とともに描かれています。ナイーブな笑いの革命者、反逆者と言えます。コント55号の演出は欽ちゃんに支えられていたのは確かですが、欽ちゃんのアドリブに強烈に対抗できる人が二郎さんだったということも良く分かります。やはり不世出のコンビですね。コント55号の笑いは、この二人だけのもので、ジャンルに括られない凄さがあります。この本は、二人の出会いの頃から、売れっ子になるまでの時代が描かれていて、笑いの原点が偲ばれます。二人の伝記に近いでしょうか。コントの凄さについては今ひとつ十分とは思えませんでしたが、こればかりは実物を見ないと無理でしょうか。ちょっと後半端折っている感じもしますが、55号のファンの方には十分お勧めできます。 |