修羅場 |
彼女のファンの中では少数派かもしれないけど、正直、彼女のパンキシュな作風はあまり好きではなく初期の頃のはよく知らない。
この曲は抑制されたストイックな印象で、コアなファンの方には「らしくない」と不評かも知れないが、逆に言えば、彼女のアクの強さ故に拒絶している層にも希求しそうだ。彼女自身も、音楽業界で生き残るためには、従来のファンを満足させるだけでは限界があると自覚していいるのだろう。 インタビューでこの曲はどんな曲ですかと聞かれ「バンドでカバーしてほしい」って言ってたのはそうした所が背景にあるのでは、と勘ぐってしまった。 |
Black Cherry (初回限定盤)(2DVD付) |
倖田來未のアルバムの中では、1番好きです。 いきなりイントロがカッコイイ!! カッコイイ倖田來未が好きなので… 今回はよかったです。 |
大奥 【DVD付初回限定盤】 |
なつかしい曲もあれば「これが私のご主人様」のOPなども収録されていてて
いろいろな曲が聴けれました 付録のDVDをあってなかなか見れない貴重なプロモーションビデオが入ってます |
大奥十八景 [DVD] |
類似商品欄にもありますが、一昔前は大奥エロスというジャンルがありました。このジャンルの偉大なところは、セットや衣装、エキストラの数など一見しただけでも結構な予算がかかっているにもかかわらず、内容がほぼポルノという懐の深さ。太っ腹な時代だったと言えますね。
86年の公開ですが、大奥女優には当時のセクシー女優の綺麗どころがズラリと顔を揃えています。辻沢杏子、野村真美、山本奈津子、美波千秋、森田水絵・・・と数ある大奥エロスでも美形度トップレベルの布陣です。皆最低でも1濡れ場は用意されているのでサービスにもぬかりはありません。あえて難を言うならば、キツネ顔のパッとしない女優が準主役扱いで目立っていたことと、新藤恵美のいらぬ濡れ場があったことぐらいですかね。キツネ顔といえば、城に忍び込む町民か何かの役でベンガルが登場しますが、カラミのシーンでどさくさに紛れて女優にキスを仕掛けています。 話のほうも城内の権力争いに巻き込まれる女たちの野心と性がテンポよくまとめられていて、脚本演出ともに作りはしっかりしています。大奥エロス未見の方はまずこの作品から入るとよいかもしれません。 |
大奥 スタンダード・エディション [DVD] |
ストーリーの中心は大奥の歴史上最大のスキャンダル「絵島生島事件」をドラマチックに脚色したものでした。絢爛豪華な衣装はさすがに目を見張るようでした。
またキャスティングやプロットも豪華多彩で、ロケや舞台、エキストラなどのスケールも大きく、ドロドロとした女の情念渦巻く世界が、TVドラマとは比べ物にならないほどの圧倒的迫力をもって描かれていました。 |
大奥 第4巻 (4) (ジェッツコミックス) |
家光時代が続くかと思いきや、一気に時代が進みました。家光と有功の行き着いた先は私が想像していた悲劇的なものではなく、どちらかというとひっそりとしたどうにもならなかった愛し合う2人、という印象でした。
家光は元より、家綱や綱吉でさえ将軍であるけれど自分達の人生を自分で決められない悲しい人間像があると思います。世継ぎや政など否応なく判断を迫られる、周りは将軍に取り入ろうとする者が多い、男女逆転したとはいえ決して女性が優位ではない世界は逆転してもしなくても一緒です。そういう描写を匠に激しい動きは見せず人物間の会話や行動で淡々と表現する作者にも圧巻です。巻を増す度に衰えることなくむしろ良くなってます。 家光、家綱と時代は過ぎて美しい顔をして冷淡な綱吉、一体彼女とそれを取り巻く男達はどうなるのでしょうか、気になります。玉栄があんなになってしまうなんて個人的には悲しいです。一巻はあれだけ有功のためにした少年が、、、。 |
大奥 第3巻 (3) (ジェッツコミックス) |
山田風太郎はどんなに荒唐無稽な設定に見えようが、決して歴史を捏造するようなフィクションを語りはしなかった。「騙り」には、在り得たかもしれない(If)嘘、しかも目いっぱい大きな嘘をついたというだけだ。それは決して、リアリティを損ねるものではなく、むしろその嘘によって物語りは一層のリアリティを獲得した。これこそ作家の栄光である。
鹿島茂は、司馬遼太郎の「小さな嘘」、風太郎の「大きな嘘」と言って、風太郎を讃えている。至極名言である。 よしながふみの『大奥』はどうか? 小さな嘘どころの話ではない。どでかい嘘が、全てをひっくり返すような大転換が設定されている。それは、結構を全的に支配する途轍もない反転だ。 その大法螺にリアリティはあるか? これがあるのだからたまらない。この面白さは、読者自身の現実的な感覚をも反転させる類のトンデモナイ大嘘のリアリティにこそあるのだ。 こういう事態を人類は「革命」と呼んできたのではないか。 3代将軍・女家光が登場して本巻は閉じられる。 ここからは天草の乱など、事件も目白押しだが、寛永大飢饉などにもすでに触れられ、細部のリアリティの細工も流々。知恵伊豆松平信綱の長子は、男装の娘だ。長子相続は女が行なうことになる。由比正雪もお出ましになろうか? すでに狂言回しの役回りで女・吉宗が登場しているから、単純な物語構成ではないが、そこでも作者の力量が愉しみだ。 (このあたり、進行中の雑誌連載を読んでいないので、間違っていればご容赦を) 1〜2巻から、すでに仄めかされているが、5代将軍綱吉のお犬様は「お猫様」として、登場することになるだろう。苛斂誅求の悲惨も最早十分描きこまれているが、大奥や武士階級のような偽りも何もなく女が男の役割を果たさざるを得ない百姓や商人たちの生活では、実際的にも逞しい女達が全てを支えている。これなど、これからのニッポン国の希望ではないか。 封建社会の悲惨は、これから一層凄惨さを増すのだろうか(『カムイ伝』も想起させる?)。 そんな、こんなで本作の大嘘には荒唐無稽なところはない。大嘘のリアリティこそが現実を撃つのである。 不図思うのだが、何らかの病のパンデミックが起こったとき(インフルエンザ?)、多くが生き残るのは女ではないか。特に乳児期の男は相対的に弱いとも聞くし、現に平均寿命は女のほうが長い。医学的に評者はまるで無知だから、憶測で言うが、この点でもリアリティがあるのかもしれない。上野千鶴子は、昔『男流文学論』を書き、いま『おひとりさまの老後』を書いた。後者は少しリッチな女お一人様の実用本。すでにどこかで書いているのだろうが、上野はこの戦闘的な作品をどのように読むのかが知りたい。「老嬢たちの世界」と言えばバルザックだが、それとてもこの現代ニッポンでは、荒唐無稽とはとても思えない。 |
大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301)) |
女性が男性に代わって、国を動かしていくという
ストーリーも面白いですし、絵も素敵でした。 一気に読めて楽しかったです。 |