Bobby Valentino |
なぜ2年間もこのアルバムを放っておいたのか。
キッズ・コーラス・グループが流行していた90年代、実力派プロデューサーチーム、オーガナイズド・ノイズのバックアップでアルバム"MISTA"をリリースした同名グループのメンバーが、Ludacrisのレーベルからソロデビューするという事だったが、正直当時Ludacris+R&Bという方程式に対して食わず嫌いをしていました。 今回機会があり聞いてみると、なかなかどうして、メロウで美しいR&Bアルバムでした。 メロウで切ないメロディが印象的な【2 Slow Down】で引き込まれ、続けてトラックが幻想的でどこか和風(?)な雰囲気の【3 Give Me A Chance】これにはLudacrisが参加しているのですが、Valentinoの美声を邪魔する事なく、曲を上手く引き締めている感じで、これまた最高の仕上がりです。そして、幻想的なトラックとギターの絡みが美しいInterludeを挟んで、続く【6 Tell Me】個人的にはこれにやられました。宮廷音楽を思わせる(?)ヴァイオリンのループが美しくも物悲しい雰囲気を醸し出し、そこに感情を乗せたValentinoの歌声が加わって、聴き手を魅了します。 全体的にミディアムスローなバラッドが多いですが、ダラダラとただ悲しいトラックじゃないので、最後まで間延びせず聴けます。 さわやかで、切なくて、それぞれのトラックに雰囲気のある素晴らしいアルバムでした。 |
熱砂の舞 [VHS] |
サイレント時代の世界の恋人、ルドルフ・バレンチノの遺作。1926年のアメリカ映画で、この5年前に作られたバレンチノ主演の”The Sheik”の続編です。”The Sheik”ではバレンチノ演じる砂漠の族長が金髪の美女をさらうクールな姿があまりに強烈でしたが、”熱砂の舞”ではその族長の息子として、あわれな境遇の舞姫と恋に落ちる純情な好青年といった役どころを演じています。最後の方で、バレンチノが族長(父親)と族長の息子の二役を演じ、見ていると微妙に演じ分けているような気が・・・。ターバンにアラブ風のゾロリとした衣装、アラブ風の舞などエキゾチシズム満点です。 |