御宿かわせみ選集 第一集 [DVD] |
「御宿かわせみ」と言えば、もう20年以上にわたり多くのファンを持つ平岩弓枝さんの作品です。元は八丁堀の鬼と呼ばれた同心の娘で、今は大川端のかわせみと言う小さな宿の女主人をしている「るい」と、その幼馴染で与力の弟「東吾」。このふたりの切ないながらも一途な恋を縦糸に「かわせみ」に纏わる様々な人たちが巻き起こす事件を織り込みながら、江戸の情緒を紡ぎだす作品です。「御宿かわせみ」も幾人かの方々に演じられて来ましたが、連続物としては初代にあたるこの作品は、原作に忠実に、実に丁寧に作られた作品として多くのかわせみファンの間でも評判の高い物です。中でも一番人気の「江戸の子守唄」の入った第一集 は必見に値します。今は亡きハナ肇さんが娘を思う父の愛を演じた「秋の蛍」も入っており是非お勧めいたします。 |
華族夫人の忘れもの―新・御宿かわせみ |
江戸が東京になり、かわせみの物語は麻太郎と源太郎を中心に展開します。るいの凛とした立ち居振る舞いは相変わらずですが、千春は麻太郎の出生の秘密を知ってショックを受けました。麻太郎は、容貌、しぐさ、おおらかな性格が東吾そっくりなのですが、浮いた話のないのがいささか物足りません。かつて麻太郎を見初めた浮かれ黄蝶が華族夫人になって姿を見せたのですが...
かわせみは、事件の謎解きに加え、市井小説、ホームドラマの要素を兼ね備えているところに魅力があります。また、混乱期の社会の様子がさり気なく描かれていて、社会科の勉強にもなります。本巻では、空家になった大名屋敷の襖絵を勝手にはがし、掛け物に仕立てて外国人に売りさばき、大儲けをした経師屋の話が出てきますが、このような事件は実際に起こったに違いありません。(篤姫の駕籠が米国で発見されましたが、これもドサクサに紛れて流出したのでしょうか?) |
新・御宿かわせみ |
予測はしていたのですが東吾さんもいない、源三郎さんもいない。どころか主要キャラの一部の方達が惨殺されてるし・・・。やはり一大転換するにはそれぐらい思い切らないと駄目なのでしょうか?。
そしてこれまた予測どおり、成長した麻太郎&源太郎は好青年に育ってますが花世に関しては麻生家しつけ間違えたかな・・・(笑) なんにしても。話は完全にこの三人のものになっているので、たまに顔を出す番頭さんや長助に。江戸の名残を感じてほっとしました。 |
親不孝長屋―人情時代小説傑作選 (新潮文庫) |
このシリーズは毎回粒ぞろいであるのだが、
本作も傑作ぞろいである。 松本清張、山本周五郎の2人を読める。 ピカレスク小説の魅力がたっぷりの松本清張「左の腕」。 山本周五郎の人情小説「釣忍」。 巨匠の力作。 この2作品が素晴らしい。 お勧めです。 |