ドラマージュ ザ・モーニング~NHK連続テレビ小説テーマ集~ |
このCDにはここ10数年のNHK朝のテレビ小説の主題歌が収録されるようです。ただし、完全にオリジナルな主題歌(8時15分に流れたもの)でないところが残念でたまりません。また、年度も連続性がないところが物足りなく思えます。 個人的には曲を聞けば8時15分が思い浮かぶような、完全オリジナル主題歌集であってほしかったです。かつてレコ-ド時代には第1回の「娘と私」から「おしん」あたりまでの主題歌をすべて収めたレコ-ドも発売されたこともあったのですが、それと同じ趣向でここ10数年の間の主題歌集CDとしてほしかったです。大河ドラマは時折まとまったものがCD化されてますから朝ドラもできるはずなんですが。 今回収録されたものをみても、古いほうで「ひらり」「ええにょぼ」「かりん」「ぴあの」と続いたかと思うと、ぽっかりと「春よ来い」「走らんか」「ふたりっ子」「甘辛しゃん」「天うらら」「やんちゃくれ」などがごっそり抜け落ちてたりして、中途半端な感が残るのはしかたのないことなのでしょうか? それでも収録されている曲はどれもすばらしいものです。またこれくらい曲がまとまったものは最近では他にはありませんから、このCDでしばらくは8時15分の余韻を夢見ることにしましょう。 |
名前のない空を見上げて(CCCD) |
一部セレブ系の女性たちに絶大な指示を得ていたMISIAですが、この曲で子どもからお年よりまで幅広い層に存在をアピールできたでしょう。
そういうきっかけとなった彼女の名バラードのひとつですね。 イイ曲です(^O^) |
NHK連続テレビ小説 天花 完全版 DVD-BOX 第1集 |
ここでのレビューのように評価が両極端に分かれる作品も珍しいと思いますが、私は高く評価しています。脚本が悪いとか演技が下手だとか言われる方がいます。確かに話の流れが悪く、始めのうちは完全版ではなく総集編を見ているような気がしました。ヒロインの演技もベテランの役者と比べたらいくらでも批評できるところがあると思います。しかし、逆にその素人らしさがこの作品の最も重要な要素ではないかと思います。現実の世界ではおそらくほとんどいないだろうと思われる純粋無垢なヒロインの姿に私は癒されました。それだけでこの作品は価値があるものです。この手の作品にリアリティは必要ありません。理屈を抜きにして貴方も素直な気持ちで鑑賞してみてください。きっと心が癒されるはずです。 |
NHK連続テレビ小説 天花 完全版 DVD-BOX 第2集 |
仙台と吉祥寺が舞台のドラマ 朝ドラには珍しくロケが多いのが特徴です。 仙台のイグネ、吉祥寺の井の頭公園…共に美しい土地。 これは美しい日本のドラマです。 |
NHK連続テレビ小説 天花 完全版 DVD-BOX 第3集 |
「天花」は何気ない優しさに満ちているドラマだと思いました。 特別な事件は起きないけど、地に足の着いたストーリーだと思います。 主人公・天花と周囲の人のおりなす会話にとても癒されました。 DVDで何度も見返しています。 |
私説三国志 天の華・地の風 1巻 (fukkan.com) |
復刊となった模様で、驚いたとともに、
この作品の底力がようやく再評価されはじめたのでしょう。 嬉しいことです。 異色、男色、妖色、十人十色・・・。 三国志をここまでひきずり回した、著者の力量たるや、 往年の大作家たちにまったく引けをとらないと思います。 たしかに、男色のことがよく取り沙汰されていますが、古代中国では 異様なことではなく、日本などにいたっては戦国時代・男色こそが○。 という時代でもあったので、個人的にはそのモチーフそのもの、何もヘンでないと思います。 ただ、本当に不気味だ。人間が不気味。男が不気味。 血で血を争う戦乱に、「ロマン」などあろうはずがない。 これが“乱世”の本質であり、そこに生きる男たちのリアルな姿なのです。 装丁、とてもいいです!妖しげなエメラルド色に龍。 その背後に漢語がずらずらと。正史にある「赤壁の戦い」の記述でしょうか。 孔明の名前がでてきますね。 とにかく、読むべし。です。 |
私説三国志 天の華・地の風 2巻 (fukkan.com) (fukkan.com) |
徐庶、ホウ統、そして孔明。彼らは、かつては司馬徽の学問所で机を並べて切磋琢磨した学友であった。互いにライバル心はあったとしても、そこには憎悪はなかったはずである。それが、戦乱の中で、血で血を洗う死闘を演じることになるとは誰が予想したであろうか。手酷い裏切り、それに対する凄惨な復讐。彼らの関係はもはや修復不可能であった。
通常の三国志小説であれば、徐庶など途中で消えてしまうし、ホウ統も影が薄いので、こういった展開は非常に珍しく、作者の独創性の見せ所だと思います。江森三国志の徐庶は最終巻まで出てきますし、ホウ統も影が薄いどころのさわぎではありません。彼こそが、臥龍を地におとしめることになるのです。けれど、ホウ統の孔明への憎悪は故なきことではなく、むしろ堂々と正当性を主張できる気がします。孔明に対する罠をはりめぐらせるホウ統ですが、残念なことに、如何せんどん底を知らないお坊ちゃま育ちゆえ、最後のつめが甘かった。孔明がとったのは、人の血が通っているとは思えないほどの残酷な措置。そうと知りつつ、孔明の思惑通りに行動するフェイメイ。そうまでしなければ、孔明の中で生きることはできないのだから。 劉備陣営内部の権力闘争という、今まで誰も注目しなかった問題を描いた第二巻です。 |