[予告編]30+60秒 映画「福井青春物語」2005
智恵子飛ぶ (講談社文庫) |
言わずと知れた高村光太郎の智恵子抄の智恵子さんの話です。私は智恵子抄を読んだ時から、智恵子に興味があり、正直この本を読むまで智恵子には光太郎に対する愛がないのではないか、とすら思っていました。しかし、この本を読んで、それは違うとわかりました。愛する人のせいで狂いながら、猶もその人だけを熱烈に愛しつづける、なんて強い愛なんだと心を揺さぶられました。果たして私はこれだけ人を愛せるだろうか、と考えさせられるとてもお深い愛の本です。ここ最近、本を読んで泣いたことがない人におススメです。 |
瑠璃色の石 (新潮文庫) |
物語は淡々とした一人称で書かれており、読みやすく、さらっと入ってくる。
『自伝的』とあったけど、無駄にドラマチックだったり波瀾万丈な話ではなくて、どこか客観的に日々のことが描かれていて、主人公の努力だったり、文学に対する熱意に好感が持てました。 当時の時代背景をほとんど知らない私も丁寧に説明されていたので入りやすかったし、三島由紀夫をはじめとした著名な人物も登場するので興味深く読めました。 |