【伝記】 吉田茂 ~「日本独立」 その光と影 Part.3
真心 |
全曲全てが泣ける。 珠玉の失恋ソングたち。 歌詞もメロディーも男気あふれてて(でもちょっと女々しい)素敵! |
ふしぎの国のアリス スペシャル・エディション [DVD] |
今回は、原作キャロル版アリスとの比較の視点でコメントします。
まず過剰論理ナンセンス(及びパロディ)作品としての原作アリスとは、 かなり方向性が異なっています。 また、今更な上当たり前かもしれませんが、テニエル画ではありません。 さらに、鏡の国のアリスとの混同も見られるので、 熱狂的な原作ファンには気になる点が多いかもしれません… (もっともそういう人は、まず手に取らないかもしれませんが…) ただし、作品自体の出来は秀逸です。 児童文学の枠に収めるには難解な点の目立つアリスシリーズを、 可愛らしいキャラクターと音楽で万人向けに上手に作り直しています。 論理問答や言葉遊びの要素は薄まり、少々ですが教訓めいた場面も出てきます(←これは、ナンセンス作品としてはちょっとアレなんですが…)。 ころころと変わる場面展開に、不思議な登場人物たちと賑やかな雰囲気が楽しい一本となっています。 特に子供は喜びそうだと思いました。 総評として、 キャラクター性に重点を置くことで「万人向けアニメ」として作り直されたアリス。 といったところでしょうか。 エンターテイメント作品としては面白かったと思いますが、やはり原作の「面白さ」とは別種のものです。 特にアリスシリーズの中にある文系の「ニヤリ」という感覚が鳴りを潜めてしまっているのが 少し痛かったですね。 まあ、作品自体は面白いので、 「ディズニーはちょっと…」と思っている原作ファンの方も、 一度比較をかねて見てみる価値はあると思いますよ。 |
レジェンド 伝説の男 白洲次郎 |
「レジェンド 伝説の男」 および 「白洲次郎 戦争を背負った男」
この2冊の北康利氏の著作には、(なぜか) まったく書かれていないか、 曖昧な記述しかされていない点があります。 ・通産省の設立は、まず「財界」にとって利益であること。 ・昭電疑獄において、一私人の立場でありながら、 内務省調査局(現・公安調査庁)を動かしていること。 ・電源開発の資金調達のため、「減税国債」なるものを発行させたこと。 ・只見川電源開発に絡み、当時の福島知事を使い、 公文書を書き換えた可能性のあること。 ・齋藤昇(国家地方警察長官)の罷免を諮るため、GHQに働きかけたこと。 ・東京銀行の金融債発行の為、便宜を図ったこと。 ・広畑製鉄所を「不当な安価で」外資に売却しようとしたこと。 ・日本輸出銀行(後の日本輸出入銀行)の設立に関わったこと。 ・播磨造兵廠の払い下げに関わったこと。 すべて昭和20年代半ばのことです。 これらを避けて通ったのでは、本当の白洲次郎は見えてこないと思うのですが… |
麻生太郎の原点 祖父・吉田茂の流儀 (徳間文庫) |
タイトルのとおり、麻生氏による吉田茂のエピソード集である。身内でないと知らないような吉田茂の豪快なエピソードがおもしろかった。
庶民離れしていると批判される麻生氏だが、吉田茂の財力をバックとした豪快さを麻生政治の原点としていると考えると、妙に納得してしまった。 後半の3分の1は、麻生氏の講演内容だが、全文を見ると割とまともな話になっており、麻生総理の目指す日本が見えるような気がした。 |