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ひとつ屋根の下 (1) [VHS]
「高校教師」「人間失格」等すっかりシリアス路線のイメージが定着している鬼才・野島伸司が描いたドラマの中でコミカル&ほんわか路線の稀な傾倒のドラマが本作だった。

何なんだろう?野島氏の描いたドラマは、何らかの語句でその魅力を語る事ができるが、このドラマに関しては「このシーンが!」「この部分が!」と改めてシーンを述懐するのが困難だ。でも、けして無感動という訳では勿論無い。そういう偏ったインパクトというのは無かったけど、全体的に染み渡るような普遍的な魅力というのが本ドラマには漂っていた。野島氏のドラマはいわゆる、起伏に富んだ演出というかシリアル路線程、ドラマティックでメリハリあるシーンを挿入した訳だが、このドラマはイントロの生ギターにのせた、サボテンの花のイントロが流れる時点で既に、空気のような存在みたいな日常的な流れそのものが魅力でもあった。

このドラマの魅力は、ずばり兄弟愛に尽きると思う。兄弟数があまりに多く、各々の人物に焦点が当らないのでは?と思いきや、各回毎に実に緻密に各々の描写をし切った部分は流石野島氏だと思う。しかも、各々に実に特色あるキャラクターを付加させた。インテリもいれば、不良もいると言った具合に、でも根底では再び再会する事を結局望んでいたという部分が、何とも微笑ましい。印象深いシーンは、やはりマラソンシーンや襲われるシーンだと思うが、石田壱世がガレージで不良の頭と指しで勝負したシーンが特に印象的だった。シャッターを閉めて不良にありがちな「失う物は何も無い」に陥るのかと思いきや、実はあんちゃんを含め、あまりに失う物が多い故に、ここでこいつらと立ち切るために勝負しようじゃねぇか、と(思われる)シーンに鳥肌が立つと同時に感動した。

勿論、間を弁えず、空気の読めない発言で乱しまくる江口扮するあんちゃんの存在も微笑ましいし、全体的支柱を成したノリピー扮する小雪の何気ない存在感も何とも微笑ましかった。

当時は、自分もまだ餓鬼だったから恥ずかしげも無く見れた。現在改めてこのドラマを見ると恐らくこっぱずかしいのだろう。と思うが、月並みだが理想的な家族愛を提示したドラマだと思う。勿論、このドラマの後、周囲ではケンケンTシャツとプリンが流行したのは言うまでも無い。


 

ひとつ屋根の下 (4) [VHS]
不良少年がすぐに家庭的になったり、自閉症の少年がぺらぺら話し出したりと・・・、無茶な設定ではあるけれども、みんな家庭というものを欲し、家族というものの理想型に焦がれているからこそ、このドラマの視聴率が高かったのだと思う。

傷ついた小梅が立ち直る所はもう1話ぐらいつないで丁寧に描いて欲しかった気もするが、続くパート2で柏木家がどのようになっているのかを早く見てみたい。

途中、3シーンほど中谷美紀が登場している。全くの端役だ。

車いすの絵描きが踏切に入っていくシーン、画家を志望している人が姉にコンプレックスを抱くなどのシーンは、この後の野島作品(世紀末の詩、リップスティック)に引き継がれているといえる。

 

新選組 ! 完全版 第壱集 DVD-BOX
あのNHKの鼻持ちならない大河の敷居の高いイメージをよくぞここまでぶち壊してくれました!

でも、根底に流れるのは紛れもなくNHK大河の良心なのですね。過去の大河に敬意を表しながらも
独自の世界観を築き上げた三谷さんは紛れもなく天才です!!

元々大河ドラマは優等生的な感じなので好きになれなかったのですが、“新撰組!”は別格。
骨太な力強さを感じました。

一年間、素晴らしいドラマを本当に有り難う!!

ボックスは絶対買いですよ!!!!!

 

新選組 ! 完全版 第弐集 DVD-BOX
まず始めに謝って(?)おきます。自分は、新選組キライでした…。生理的にというか、食わず嫌いだったのですが。それまでは、新選組と聞いただけで「見るわけねぇべ」と敬遠してました(汗)(すみません…。フツーに食わず嫌いです) でも、幕末にハマっていた時期に「やっぱ新選組について多少知らなきゃならないわ」と思い、手始めにこのドラマを見させてもらいました。 ぶっちゃけ「土方むかつく!!」とイライラしました。(新見サンの事とか、法度の事とか…)それが最終3話くらいでやっと土方さんの思いに気づけました。気づいたら、今度はまた始めから見直したくなりました(笑)
自分的には、芹沢編と鳥羽伏見〜編がスキでした。最終話、近藤サンはもちろん、沖田サンが泣けました。……お幸は死んじゃったんでしょうかね??あと、ひでチャンとはどうなったんですか?(ていうか、いつから平助はひでチャンを諦めてたのかが気になる…) あとは、佐々木サンがセクシーでスキだっただけに、最後はすごく切なかったです。捨助も格好良かった。テンゴク(?)でカッチャンに、「呼ばれてなくても出てくるのが、捨助だよ★」って言ってそうー…。 長くなりましたが、とにかく手を出してみて本当に良かったです。これを機に、新選組関連の本も読んでみようと思いました。

 

レント オリジナル・ジャパニーズ・キャスト・レコーディング
この舞台を鑑賞できなかったことをとても悔しく思います。
ブロードウェイガラコンサートで聴いた「Seasons of Love」が忘れられなくて、色々調べていく上でCDの存在を知りこちらで購入しました。「Seasons of Love」はゴスペル風の楽曲で、ミュージカル初心者の方にもおすすめです。私もそうです。聴けば聴くほど虜になること間違いなしな一品です。いまだに根強いファンと高い評価を受け続けているミュージカルの楽曲を、ぜひ!

 

マチベン DVD-BOX
6回限りのドラマにしておくにはもったいない、濃縮弁護士ドラマ。余分な遊びや弁護士各々の生活描写はすっぱり切り捨て、彼らマチベンが担当する事件とその裁判について集中して濃密に描かれていた。
江角マキコ演ずる主人公が逆に被告人として法廷に立つドラマ全体のクライマックスに向かい、その少し前から4つの事件を描いていく。
回を追うごとに個々の事件(とマチベンたちが思ったこと感じたこと)が微妙に、あるいは深くリンクしているのが見えてきたのも面白かった。解決の仕方に釈然としなかった第2話(冤罪の話)が主人公が検事時代から引っ張ってる事件との対比になっていたのには唸らされた。
印象的な光の演出、鏡やガラスに映った人物像、近すぎるくらい人物に寄るカメラアングル等もドラマを効果的に盛り上げている。続編を期待したい作品。なんたって村ぽん(小林隆)の事件がまだ描かれてないし。(^^)

 

明日のナージャ Music Boxシリーズ the Song around the world その1
先行のBGM集が、本当に純粋なBGMばっかりだったので、小さいナージャファンにはこちらを待ちかねていたのではないでしょうか?
ナージャと一緒に旅をするダンデライオン一座のテーマ曲は明るく賑やかで大人も元気がもらえます。TVではほんのさわりしか聞けないのですが、全曲通して聞くと歌詞もとっても楽しいですよ。

あと、朗々とナージャが歌い上げるエトワールや、シルヴィの恋のエピソードの回で使われていたラファエルとのデュエットとか、もう一度聞いてみたかった歌がいっぱいです。
ただ、OPとEDはTVサイズでの収録です、なのでひとつ減点。うーん、ケチった商売しないで欲しい…なんて思っちゃう私のほうがケチかも^_^;


 

レプリークBis (Vol.1(2005.July)) (Hankyu mook) (Hankyu mook)
今、輝いている舞台俳優の写真とインタビュー記事が満載です。
舞台俳優はあまりテレビでは見られないので、こういう雑誌は
ファンにとってはとてもありがたいです。
とくに、山口祐一郎さんのファンの方、必見だと思いますよ。

 

時代劇マガジン Vol.16
2007年7月7日放送予定、「必殺仕事人2007」特集を巻頭に据えた、時代劇ファンお馴染みのムック。

藤田まこと氏、中条きよし氏(今作に登場するわけではない)、石原興監督、音楽担当の平尾昌章氏らのインタビューあり。

興味を惹く発言を2,3紹介。

石原監督「今回は予算がふんだんにあるため、奉行所のセットも広くなった」
→俳優陣がやけに豪華なことからも窺い知れるように、今作は局(以前の大阪の朝日放送ではなく東京キー局のテレビ朝日)のバックアップ体制が従来とは物量的に全く異なるということか。

藤田氏「今作だけで終わらせるつもりはない」
→石原監督の発言から類推される局の力の入れ具合と合わせて考えても、続編制作の可能性は高そう。

平尾氏「必殺のために作っていた未発表BGMを今回のために提供した」
→これは純粋に楽しみ。
サントラ発売希望だ。

このほかにも中条氏の歯に衣着せぬ暴露発言もあり、ニヤリとさせられる。

時代劇好きではなく必殺好きで、
そのために実は今号初めて時代劇マガジンを購入した小生だが、
上記のような興味深い情報に加え、
他のページもなかなか楽しく読むことができた。
執筆者も座談会の参加者も本当に楽しんでいるのがよく伝わってくる。

定価がもう少し安ければ言うことのない娯楽。
必殺仕事人2007への期待をいやがおうにも盛り上げてくれた本書の小生の精神的高揚への寄与を考えれば、
コストパフォーマンスの悪さで1点減じても星4つを与えることができよう。

 

山本耕史 動画


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