あふがにすタン |
この作品がweb上で連載されていた当時、まだアフガニスタンは注目されていました。
今でもアフガニスタンには自衛隊がいます。 これはすごいことなのです。 何十年も国際社会から忘れられ、見捨てられた国が、タリバンという神学学兵組織によって支配され、 それに抵抗した北部同盟の英雄(建築家志望)のマスード将軍がカメラマンを装った暗殺者の取材を 快く受け入れ、暗殺者のカメラ型の銃弾に倒れた… その数日後、9・11が起きました。 米国が侵攻し、ビンラディン討伐の名目ではあったけれども、タリバン政権を打倒。 遂に、アフガニスタンに統一政権が生まれました。寄り合い政権とはいえ… カルザイ大統領は今でも頑張っています。 今、私たちは、アフガニスタンのニュースを見ようと思っても、なかなか難しいですよね? でも、依然としてアフガニスタンを日本は支援しています。 こういった、小難しい内容を四コママンガで見事に表現したのが、本作品です。 ありきたりの萌えマンガというよりは「よくぞアフガニスタンを描いた」というのが現状です。 続編を期待してはいますが…最近話題の「トルクメニスタン」なども見てみたかったですね。 |
ぱきすタン |
パキスタンとその関係国に関する事を題材にしています。
近代〜現代の事を取り上げ、歴史に限らず文化にも少し触れられています。 また、最後には独立的に核関係が取り上げられています。 構成は基本的に、見開きの左に四コマ漫画、 右にその漫画の基になった出来事の解説と言う具合。 四コマ漫画では、各国の特徴を備えた擬人化キャラが動きます。 前作とも言える「あふがにすタン」に登場したキャラが多数出ています。 四コマ漫画を表現手段にしている事や、解説文が簡潔である事、 それに参考写真も掲載されている事もあり、見易く分かり易いです。 高校生の頃に使用した、文字が延々と連なる味気ない 世界史の教科書や参考書よりもずっととっつき易かったです。 131ページで、文字びっしりでもなく、それで値段が1,500円。 これだけ見ると値段が高く感じられますが、 内容を考えれば悪い気はしません。 |