吸血姫美夕 CDシネマI |
テレビシリーズ終了後、放送されたラジオドラマ版のCDの一枚目でテレビ版の最終回以後のアウトサイドストーリーという設定だが、『美夕』の物語は基本的に一話完結なのだから、特にあまりそれを意識することなく、楽しめるようになっている。 ある意味でテレビ本編は、はからずも、ある一定の街に長期間留まり、あまりにも深く特定の人間達と関わることとなった故に起こった「悲劇」の物語であり、「監視者」美夕にとっては、かなり『特殊な状況』に置かれたエピソードを抜き出したものだったのだから、こちらのラジオ版の方こそが、本来の『物語』の姿だといえるのかもしれない。 物語の舞台も、学生生活に拘泥せず、はるかに自由度が高くなっており好感が持てる。海辺で戻らない恋人をずっと塊¾...!ち続ける女性がいて、彼女に関わった男が次々と変死を遂げる話と美夕が同じ一日を永劫に繰り返している異様な街に迷い込む話の二編。 |
吸血姫美夕 CDシネマII |
ラジオ版CD第二弾。このシリーズがテレビ版最終回以後の話だと明確化されるのは、この二巻目に収録されているユィリィのエピソードと最終巻の冷羽とのリターンマッチのエピソードの故である。 今回はユィリィ再登場で、本編から本当に道士として大成長した彼女は、お約束どおりおいしい所をかっさらっていく。相手の神魔の特性がその最大の要因なのだが、美夕ファンには、ちと複雑。 仕事に覇気を無くしていたカメラマンの青年は、撮影に来ていた山中で、偶然ある女性を見かける。 その時、彼女が何気なく零していた「笑顔」に惹かれた彼は、何としてでも被写体としてカメラに収めたいと、もう一度自身の夢への情熱を取り!戡»す。だが、当の女性は、どうやってその時の「表情」をしたらいいのか判らず戸惑うばかりだった。そんな彼らの交流を描いたものだが、これがまた切なくてイイ。 |
ファイアハウス |
消防士とはなんと厳しい仕事であろうか。米同時多発テロによるタワー崩壊にひるむことなく市民の救助にあたったのは消防士たちだった。彼らは勇敢であり、確かに英雄だった。「市民の救助を第一にせよ!」命を差し出した消防士の数は343人にのぼるという。本書は奇跡的に生き残った消防士たちのはなしや、亡くなった仲間の消防士たちの遺族の悲しみを丹念に追いながら、消防士という過酷な職業の本質に肉薄していく。 もっとも尊敬に値する職業、消防士たちのその勇敢な精神を支えた背景には彼らのモットーとしている「消防士たちの祈り」という詩がある。読むたびに何度も涙してしまうほど菩薩の慈愛に満ちた詩だ。 出動命令が下れば 炎がどこにあろうとも 我に与えよ、神よ ! あらゆる人を救う力を 幼い子供を抱く力を もし御身が望むなら |
戦没者遺骨収集にみる いのちの写真集―21世紀の平和への願いをこめて |
首相の靖国参拝が問題になっている。だが、首相として、国策に倒れた人々に敬意を表する事は重要である。 そういう意味で、首相の靖国参拝を私は支持する。 しかし、それだけで良いのか? 靖国参拝も所詮、首相のパフォーマンスに過ぎないということだろう。 |
鈴木爆発 |
真剣にバカ・お間抜けに徹底したゲーム、最近ではなかなかお目にかかれない。 今プレイしても、技術者・パズル魂を刺激するメインの爆弾解体もさることながら、スチール写真を多用したストーリー部も斬新。 自分が社会人になった今、短時間でシンプルに、笑って迷ってクリアして、最後にスッキリにんまり、という感覚こそが今欲しているエンターテインメントの要素であると痛感する。 |