![]() FLIP-FLAP (アフタヌーンKC) |
『FLIP・FLAP』は連載から読んでいました。この話しの元になった読み切りが収録されていると聞いて購入しました。読み切りを雑誌で読んだ時にとても面白いと思い、読み切りが収録されている号を取っておいたのですがうっかり捨ててしまって、ガッカリしていたのですが、この単行本でまた読める事になってよかったです。で、『FLIP・FLAP』の感想ですが正直微妙でした、連載時から読んではいましたが私は山田さんに愛着を持てなかったので・・・。しかし、話はこちらを引き込む物があり主人公が憎めない人なので、印象はいいです。私もピンボールを本気でやってみたくなりました。 |
![]() ラブロマ 1 (1) (アフタヌーンKC) |
高校生の学園物の恋愛コメディなんですけれど、これがまた面白い。
主人公の星野一(はじめ)は、ガチガチに真面目で嘘のつけない男の子。ただしもっぱら天然ボケ担当。彼は、高校の入学発表の時に一目惚れしてしまった根岸由美子に、クラス全員の前で告白する。最初は拒否していた根岸(ネギと呼ばれている)も、あまりの星野くんのアタックぶりに陥落。かくて二人は、交際を始めるのだけれど、、、どちらも不器用。嘘のつけない天然ボケの星野くんと、料理が下手で突っ込みを握り拳のグーでいれてしまうネギの二人の恋は、いつも笑いとドタバタに満ちています。 サブキャラクターたちも面白いこの漫画は、二人をちゃかしたりダシにしたり楽しんでいる周りの友達の、それでも二人を好きな様子が伝わってきて、とても笑えてほのぼのする恋愛コメディです。絵柄的にもかわいいので、万人受けすると思います。個人的には恋愛ものの学園マンガの中ではオールタイムベスト10にいれてもいいくらいの評価です。今日も読み返していて一気読みしてしまいました。 とよ田さんは、アフタヌーンで新連載を始めるようなので、注目です。 |
![]() ラブロマ 5 (5) (アフタヌーンKC) |
「ベタ」とは欠点を指す言葉でしょうか?
いいえ、必ずしもそうでないということは、この漫画を読めば分かります。 内容は題名のまま、あまりに典型的なラブコメです。 舞台は高校。 あるカップルが距離を縮めてゆく。 ただそれだけです。 しかしそれが、恐ろしいほどに直球なのです。 ラブコメというと、臭いセリフを豪速球!! …というイメージがありますが、よくよく考えてみると、お洒落なオブラートに包まれていたり、変化球で読者を酔わせる作りだったり…。 ですが、この漫画はどこまでもベタなのです。 直球とはこういうものなのだと、改めて気付かされます。 ちまたの“豪速”“球”は、確かに球は派手だけど、“直”“球”ではないんだなぁ…と思ったり。 それでいて、バックには結構重たいものも。 完全に捨象してあるので、それが前面に出ることはないのですが、ほのかに匂って来ます。 そしてそれは、星野君の悩みに集約されるわけです。 恋人とはいえ、決して完全には理解しあえない他人同士ということ。 どうしても好き嫌いが出てしまう、人間関係。 善に成り切れない自分。 しかしある意味、そういう非日常な悩みが日常に溶け込んでしまう点も、いかにも内向派の青春っぽくて面白いのです。 さらにそして、そういう半インテリにとって、根岸さんという異性像は、そうとうな魅力を放ちます。 どんな問題であろうとも、一緒に真剣に吟味して、自分なりの答えを出してくれる。 そして、エキセントリックなところさえも、あっさり受けとめてしまう包容力。 いいですね。 作品世界の雰囲気も、居心地が良いものです。 登場キャラクターたちにとっての世界とは、本当に狭い範囲に限られている。 しかし、だからこそ完成されているかのような面持ちがある。 狭いけれども、密接で充足した人間関係ですね。 この漫画が多くの人の心を、それも内向的でオクテな男子の心を掴んで離さないのは、そういう理由があるのかもしれません。 この、表層的な欲求ではなく、心の奥底で願っているかのような、理想の高校生像に、惹かれるという点で…。 |