夢幻紳士 幻想篇 |
怪奇編、外伝から連なるオトナな夢幻魔実也の幻想奇譚。
…幻想譚というよりもミステリものかな、本書は。 一言で言えば「オトナが読んで、洒落気や情緒を楽しむコミック」。 オムニバス式を取りながらも、全ての話は最終回に全部繋がっている。 これは従来のシリーズにはない新しい試み 各話とも奇譚としてレベルが高いが、特に第6話「暗くなるまで待って」から 絵が濃厚な作風−版画調−に変わって、画・話共にとんでもないレベルに なってます。 色々書こうと思ったけど、これは一度読んでその情緒を味わってもらいたいので、 筆を止めました。 ああ、ひとつだけ。 ラストの台詞「僕の名は夢幻です。夢幻魔実也というのですよ」は、 夢幻紳士シリーズ屈指の名台詞。何度読んでも震えがきます。 現時点で、日本コミック史上屈指のオムニバスマンガだと思う。 |
夢幻紳士 逢魔篇 |
高橋葉介は天才だ。 そう実感せざるを得ない。 話そのもの、キャラクターそのものの魅力は言うまでもなく、その計算された構成、散りばめられたミステリーに、年甲斐もなくドキドキさせられる。 良い意味で期待を裏切ってくれる傑作だ。 とにもかくにも、夢幻魔実也はなぜ、あれほど格好良いのだろうか。 |
もののけ草紙 1 (1) |
ステリマガジン「夢幻紳士 逢魔編」のキヤラ「手の目」がスピンオフして「ホラーM」で連載・出版。
まあ高橋葉介好きな人は掲載雑誌関係ないし、出版社もそれをわかっててそろえやすい版形で出してくれてデザインも本棚に並んで違和感ないから問題なし。 手の目、成長してます。どっちかというと九鬼子さんみたいになってます。 サービスということでヌードも多いですが、女性誌でサービスする必要はなく、これはいわゆる作者サービスですね。 女性サービスとしては最後にちょこっと「まみや」が出ました。 お話はあまりひねった話はなく直球系なのがちょっとものたりない。 |