![]() ジェラールとジャック |
ドラマと言うより、映画や演劇を見ているように感じました。音楽や効果音の使い方、など中世の雰囲気が漂い聴きながら情景が浮かんできます。時の流れが前後にめぐるので、モノローグや音楽がインターミッションの役割をしているような感じで…革命や貴族支配など重いバックグラウンドだけれど、どこかのどかで時に‘ぷっ’と笑ってしまったり、かなりエロチックであったり、胸を鷲掴みされるような悲しみがあったり、どんどん引き込まれていきました。声優さんの演技や脚本、演出も含め素敵な作品でした。 |
![]() Blue Jam |
1曲目はイントロから骨太な音で相当にかっこいい。
このCDが出た当時、朝出勤する時に、いつもカーステでこの曲をかけていました。パワーがわいてきます。 かと思うと「キャンディ2つの散歩」や名バラード「オレンジ」のような可愛らしい曲もあり、デビュー作ながらすでに彼女の才能が炸裂している感じです。 彼女の原点といえるアルバムなので、後でファンになった方もぜひ、聴いてみてください。 |
![]() 大奥 第4巻 (4) (ジェッツコミックス) |
三代将軍家光、四代将軍家綱、五代綱吉と時代が移って行きます。
前巻で盛り上がった大奥の悲恋も結末。 (一年の間に実際問題忘れかけてた)地上のさと姉ちゃんの家の話が描かれます。 時代劇でも取り上げられる由井正雪の乱もあり、男女入れ替えたとはいえ、 重なる部分と変えた部分を探すのも面白い。 (何度も出てくる幕閣は「ばっかく」でいいのでは、とどうでもよい部分も気になった。 まるばしかマルハシはどちらもあるが、) |
![]() きのう何食べた? 2 (2) (モーニングKC) |
材料費が安くて、簡単に作れるメニューがたくさんのBL(笑
よしながさんって、本当に「賢い女性」なのだなと、 他の作品を読んでも思いましたが、 このシリーズで、強く実感しました。 いわゆる人間関係、家族関係の機微をとてもさりげなく、 上手に描いてます。 続き、楽しみにしてます。 |
![]() きのう何食べた? 1 (1) (モーニングKC) |
ある意味男くさい雑誌の「モーニング」。そりゃそーだ。対象層はおそらく、サラリーマンのに〜さん、または、に〜さん以上おじいさん未満だものね。
そうした、中にある種、さわやか過ぎる中年男の2人組み、しかもゲイが登場するのだからすごい。やっぱり、男性向け雑誌でゲイものを書くというチャレンジ精神をまずは評価したい。 で、雑誌で読んでいる時にもそれなりに面白いのだけれど、なんといってもよしながふみの漫画は、単行本でその威力─おもしろさ─を発揮するのではないだろーか。 つまり、まとめ読みで「ぷぷぷ」と笑える空気感を存分に味わえる稀有な漫画家が、よしながふみなんだと思う。よしなが氏の漫画は、私はどちらかというとBLではなく、淡々日常系の方を多く読ませてもらっています。 この作品の感心するところは、ゲイの美中年2人の空気感とおいしそうな庶民くさい料理はもちろんなのだけれど、ところどころに嫌味に感じない程度にジェンダー論っぽいものが見え隠れするところだ。 大手をふってやってしまうと、嫌味になったり説教くさくなったりする小難しげなテーマを、うまく漫画を隠れ蓑にさらっとやってしまうところが、さすがに高学歴の作者だなあと、感心しきりであります。 ちなみに、個人的には、すいかを分け合う話が好きです。 |